11/25/2006 ・ 大槻ケンヂ ・ 角川書店 ・411ページ
大槻ケンヂさんのアツくがむしゃらな青春小説。
ミュージシャンとしての大槻ケンヂさんについては、アニメ「さよなら絶望先生」シリーズのオープニングテーマソング「人として軸がぶれている」(1期)・「空想ルンバ」(2期)・「林檎もぎれビーム!」(3期)程度しか知らなかった。
今回初めて彼の小説を読んだ。
ちなみにこの「パイン編」は「グミ」「チョコレート」「パイン」3部作の完結編
どれから読んでも楽しめるようだ
“カワボンがギブソンの似せものギブボン・レスポールギターを激弾けば、タクオが宅録で破壊的なテクノを作ってきた。山之上は限りなく狂気に近い歌詞を書きそれを叫んだ。真っ白なキャンバスに段々と絵が描かれていくがごとく、彼らはゆっくりとだが、バンドマンに成長し始めているのだ。ボンクラな少年たちに、生まれて初めてそれぞれの配役が自らの手によって与えられたのだ。このセルフキャスティングの感動こそが、バンドが少年たちに与える最高の演出なのである。
高校・同級生・仲間・オナニー・セックス・アイドル・映画・バンド・ライブ・夢・憧れ・執着・挫折
そういった要素で描かれる80年代の青春を、空気を感じながら駆け抜けるように読むことができた。
たびたび挿まれるギャグもおもしろい
高校生らしい、なかなかにエロい妄想もあり、飽きることはなかった
アイドル(聖) vs アイドル(性) みたいな葛藤など少々w
“「何も知らぬくせに、映画や本の知識だけが頭の中でふくれあがっている。知識はいらぬプライドを生み、プライドは現実との軋轢を生み、耐えられなくなった少年は内へ内へと閉じていく。内面は何も生まず、そして知ることを恐れるのじゃ」
グミ・チョコレート・パイン (2007) ― ぴあ映画生活
2007年には映画化されている
“何かを表現したいって想いは野獣みたいなものなんだ。解き放してやらないと、自分がその獣に食われてしまう。
いくら落ちたって、いくら見失ったって、いくら狂ったって、「ああコイツら、なんか愉快なことやってるな」ですむ。
それは彼らが、若いからで青春してるからで、それはつまり根拠のない可能性を感じさせる。
いつだってやり直しはきく
まだ何もかも始まろうとしているところだから
どうせういい感じにいくんでしょ、はいはいワロスワロス
“セックスって空想の相手と現実の相手を合致させるためのお祭りなんだなあって
青春を描いた小説は大好き
大槻ケンヂさんの作品、もっと読みたいと思った
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